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チェンジだチェンジ!2010.08.02 Monday
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このサイトでも何度も何度も紹介させて頂いている酔っ払いにまつわる現場のお話。救急隊員として活動する限りきっと話は尽きることはないのでしょう。いつもため息の現場、今日も酔っ払いにまつわるお話です。夜の消防署に出場指令が鳴り響きました。「救急出場、○町○丁目、○通り上、自転車と乗用車の交通事故、男性の怪我人が1名、110番からの転送、現在警察官が扱い中」との内容でした。これから深夜にさしかかろうとする夜中に救急隊は現場に急行します。現場到着指令先の○通りを走行していくとパトカーの赤色回転灯が見えてきました。この現場は既に警察官が活動しています。警察官から申し送りを受けて状況を聴取する、情報収集に関しては難のない現場のはずです。ところが…。警察官「だから?どこで跳ねられたっていうの?」男性「それを調べるのがお前たちの仕事だろうが!オレは被害者なんだぞコラ!」警察官「本当にあの軽に跳ねられたの?あなたとぶつかったのは間違いなく軽乗用車だった?」男性「ああ軽だった!絶対軽だった!オレは被害者だぞ、分かっているのか!?」何やら路上に立っている警察官と明きらかに酔っ払っている男性が大騒ぎをしているのでした。救急隊長が他の警察官に声をかけます。隊長「どうも、救急隊です、交通事故の怪我人がいると来たのですが…怪我人はどちらですか?」警察官「いや…それが…あの方なのですよ」隊長「あれ?」警察官「そう…あれです」警察官と大声で言い争っているあの酔っ払いの男性が怪我人なのだそうです。身体をよく見せてもらわないことにはどこをどんな風に怪我しているかは分かりません。ただ少なくとも路上に立っていることが出来る状態、さらに警察官を相手に暴言を吐く程度に…隊長「元気そうですね…」警察官「いや…はあ…そうなんですよ…」隊長「どんな事故だったのかまず状況を教えてもらえますか?」警察官「はい…」隊長「隊員は傷病者に接触して観察、怪我の状況を観察してくれ、オレは警察官から状況聴取するから」隊員「了解」傷病者接触隊員「こんばんは、救急隊です、お怪我されているのはあなたですか?」男性「オレだオレオレ!車に跳ねられたんだ!」傷病者は50代の男性でFさん、相当に酔っ払っていました。隊員「そうですか、どちらをお怪我されていますか?頭は打ってはいませんか?」Fさん「頭は打ってない」隊員「そうですか、痛いところはどこですか?」Fさん「それを調べるのがお前の仕事だろうが!」隊員「いや…ですからどこをお怪我しているのか、どこが痛いのかをお聞きしているのですよ」Fさん「そんなの見て分からないのか?それが分からなくて何が救急隊だコラ!」隊員(ダメだこりゃ…相当にたちが悪いぞ…)警察官「なあFさん、軽乗用車に跳ねられて怪我したんだろ?どこが痛いっての?」Fさん「お前は犯人を捜せって言っているんだよ!オレは被害者なんだぞ!オレを跳ねた犯人をとっ捕まえて来い!」警察官「Fさんよ、どこで跳ねられたかも分からない、どんな車だったのかも分からない、いつだったのかも分からない、それじゃ探しようがないよ、それでどこを怪我したのかも分からないって…あなた事故に遭ったの?」Fさん「何だとこの野郎!オレは被害者なんだぞ!いいから早く犯人を捜しに行ってこいってんだよ!」はぁぁ…さてどうしたものか…。Fさんはどこを怪我しているかも教えてくれず何やら興奮しており、とても観察させてもらえる状況ではないのです。困っていると状況聴取を終えた隊長がやってきました。隊長「どうもFさん、何でも自転車に乗っていたら乗用車に跳ねられたんですって?」Fさん「ああそうなんだ!なのにこいつら捜査をしようとしないんだ!」隊長「まあそんなこと仰らずに、捜査も大切ですけどあなたは怪我人なのですからまずは怪我の手当てをしないと、ねえ?ここは暗くてよく分からないですから救急車の中でお体をよく見せてくださいよ」Fさん「ああ…そうか…分かった」さすがベテラン、この手の酩酊者の扱いも慣れたこと…。ベテラン隊長のテクニックでこの現場は上手く回るはずだ…なんて、このFさんはそんなに甘くはないのでした。車内収容隊長が警察官から聴取してきた情報によると、Fさんは夕方からかなりの酒を飲み自転車で帰宅途上に乗用車と接触、怪我をしたとのことでした。相手の乗用車はFさん跳ね飛ばし怪我をさせたにも関わらずそのまま立ち去ったのだそうです。激怒したFさんは起き上がり自転車にまたがって乗用車を追跡しました。信号待ちしている乗用車を発見、窓を叩いてドライバーを怒鳴り散らしたようです。運転していたのは若い女性でした。いきなりかなり酔った男性に怒鳴り散らされどうやら「すみません…」とか言ったようです。Fさん「オレを跳ねて逃げて申し訳ないってあの姉ちゃんも言っていたじゃないか、悪いと思ったからすみませんって言うんだろ?」警察官「いやねぇFさん、あのお嬢さんはいきなりあなたに怒鳴られて驚いてすみませんって言ったみたいだよ」Fさん「ふざけるな!あの女、オレをなめているのか!」隊長「まあまあ、ねえFさん怪我をしているところを見せてくださいよ、あなたはどこを怪我されているの?」Fさん「そんなことも分からないのかコラ!お前らそろって役立たずだな、この税金泥棒!」はぁぁ…もう言いたい放題やりたい放題、Fさんは救急車内でもわめき散らし警察官と救急隊をののしり続けたのでした。警察官「Fさん、分かったよ、私たちもあなたが車に跳ねられたと言うなら一生懸命捜査するから、だからあなたの知ってることを教えてくださいよ、あなたが跳ねられたのはどこ?」Fさん「だからここをまっすぐ行った、え〜と…あっちの角のところだ」警察官「さっきはそこじゃないって言っていたじゃない」Fさん「言ってない、オレはあそこの角で跳ねられたんだ」警察官「…そう、それじゃあね、少なくともあの女性が運転している車はそこを通っていないみたいだよ」Fさん「そんなこと知るか!とにかくオレは被害者なんだ!」激怒し続けるFさん、言っていることは支離滅裂、いつ、どこで、どのような車に、どんな風に跳ねられ、どこを怪我したのか、その全部が分からないのです。私たちが身体に触れることも断固拒否、活動は一向に進みませんでした。はぁぁ…どうしたものか…。警察官「ねえFさん、私たちにも救急隊の人も困っちゃうんだよ、あなたの話は全然分からないよ、自転車にも傷なんてないし…、あなた酔ってひっくり返っただけってことはない?」Fさん「何だとこの野郎!お前じゃ話にならない、お前誰だ?ふざけるな!お前どこの者だ?」警察官「私は○警察の者ですよ」Fさん「バカ野郎…上等だよ…ふざけるなよ…」ぶつぶつとつぶやいているFさんは携帯電話を取り出して何やら電話を始めました。Fさん「オレ?Fって者だけどなぁ、話にならないんだよ!担当を替えてくれるか?は?だから担当を替えてくれって言っているんだよ!」…おいおいおい、これは…どこに電話しているんだ?Fさん「だからさっき電話してやってきたまではよいけどな、話にならないんだよ!チェンジだチェンジ!担当を替えてくれ!…だからなぁ、え〜とお前何警察だっけ?」警察官「○警察の○ですよ…」Fさん「そうだ、○警察の○ってのが来ているんだけど全然ダメなんだ、チェンジだチェンジ!」警察官「ねえ、Fさん、あんたどこに電話しているの?」Fさん「110番に決まっているだろう、お前すぐにチェンジだからな」警察官「はぁぁ…」大きなため息をついた警察官はパトカーの方に行ってしまいました。救急隊だけにしないで〜まだ車内いっこうに進まない活動、110番に電話しているFさんはまだ何やらしゃべっています。不適切な119番をしないでと当サイトでも訴えていますが、110番への不適切な通報はどうやら119番よりも相当に酷そうです。先ほどの警察官が数名を引き連れて救急車に戻ってきました。警察官「隊長さん、ちょっとよいですか?」隊長「ええ」警察官「どうですか?怪我はしていますか?」隊長「それがね…あの様子ですからね、私たちの観察もすべて拒否、身体を見せてもらえないのですよ、どうにも判断できませんよ」警察官「はぁ…そうですよね」隊長「困りましたね…」警察官「うちで連れて行きます、よろしいですか?」隊長「ええ、そちらで保護していただけるなら」警察官「そうですか、ご迷惑お掛けしましたね」隊長「いえ、どうも、それではお願いします」警察官「Fさん!Fさんよ!もう電話はいいだろ?詳しく話を聞くから行こう!」Fさん「何だ?お前誰だっけ?」警察官「だから○警察の○ですよ、もう分かったから一緒に行こう、ねえ?」Fさん「何でだ?オレは被害者だぞ!何で連行されなくちゃいけないんだ!」警察官「連行じゃないよ、詳しくお話を聞くためだよ」Fさんは大声を出して騒ぎはしますが暴れることもなく意外と素直にパトカーに乗り込み警察官に連れて行かれました。自宅に連れて帰られたのか?それとも警察署で保護になったのか?この活動「傷病者なし」…だったのでしょうか?警察官の保護で活動は終了しました。帰署途上本部に報告し引揚げる救急車、もうすっかり深夜に突入し日付が替わろうとしていました。機関員「チャンジだってさ?あの人オレたちを何だと思っているんだろうな?」隊員「本当、やりたい放題ですね、でも警察官は動じないですね、あの人が119番してチェンジだチェンジだって連呼したらどうしていました?」隊長「冗談じゃないよ!そんなの本当にたまらない!」機関員「報告だ何だでオレたち3人、朝までかかりきりになるよな?警察はその点すごいよな?本当に全然動じてない様子だったもんな?」隊長「あんなの慣れっこなんだよ、不適切な110番通報の内容は119番の比じゃないって話だぞ、相当に酷い通報がかなりあるんだって」隊員「あの人を家まで連れて行くのか、それとも警察署で朝まで保護するのか、どちらにしても警察官も本当にたいへんな仕事ですよね」隊長「本当だな、税金泥棒とか言われて、こんなに一生懸命やっているってのにな」機関員「はぁぁ…とにかくもう疲れた…帰署したら誰か替わってくれないかな…」隊員「それは無理ですよ、今夜は救急機関員ができる予備隊員はみんな乗っていますから、代わりはいませんよ」隊長「そうそう、朝までチェンジなしだ」機関員「はぁぁ…オレもチェンジしたいなぁ…」posted by: パラ吉 | 救急救命士たちのため息現場 | 22:43 | comments(8) | trackbacks(0) | はてなブックマークに登録
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ラーメンを作ってくれないかしら2010.06.04 Friday
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人類史上類を見ない高齢化社会へと突き進んでいると言う日本、そんな中、行き場のないお年寄りに出会う機会が増えてきました。ラーメンを作ってくれないかしらと言うお話で出会った一人暮らしの高齢女性は身よりもなく行き場もないのでした。部屋はゴミ屋敷状態、町の福祉も介入し、どうにかしなくてはと奔走していましたがどうにもならずにいるのでした…。救急隊が関わらないところでも行き場のないお年寄りの問題は起こっているとのことで、このお話と合わせて昨日の産経新聞の記事を見ていただきたいと思います。独居のお年寄り、さらに身寄りがないとなると医療機関の選定はかなり困難になっています。そうなってしまう大きな要因について今回の記事で紹介させてもらっています。本当にどうしたものか…。高齢化社会の波はさらに深刻になっていきます。年々状況は悪化していくことでしょう。様々な大きな問題の狭間で現場の人間たちは一生懸命やっているのですが…。この記事に対する皆さまからのご意見、ご感想をお寄せください。現場で似たような状況の中、戦っている介護職員の方、是非ともお話を聞かせてください。たくさんのコメントをお待ちしています。
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医療必要な要介護者 病院も特養も行き場なし2010.06.03 Thursday
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大阪府に住む主婦、橋本幸子さん(78)=仮名=の夫(80)は認知症で要介護4。昨秋、やっと特別養護老人ホームに入ることができた。家で介護していたころ、橋本さんは夫の夜間徘徊や失禁の後始末で寝る間もなかった。橋本さん自身、障害3級の要支援2。在宅介護に疲れ果て、特養入所を相談していた折り、夫が膀胱(ぼうこう)がんだと分かった。ところが、治療が難航した。カテーテルを埋め込む手術が必要なのに、病院から「徘徊する人に常時スタッフを付けられないので、うちでは手術できない」と断られた。別の病院が「何とかやりましょう」と言ってくれたが、「徘徊する人は個室に入ってほしい」と言われ、個室代を払った。入院中も気は休まらない。夫は「オレは健康なのに何で検査ばかりするのか」と文句を言い、夜中に別の病室の機械に触り、病院から「迎えに来てください」と連絡を受けた。退院したら、入所できそうだった特養から「がん患者さんの通院に付き添えない」と入所を断られた。あれこれ探した施設の中には、医療も介護も受けられそうなところもあった。しかし、「月に20万円出せますか」と聞かれて断念した。年金は夫婦合わせて月20万円。20万円払ったら暮らせない。そんなある日、夫が徘徊から行方不明になった。捜索願を出しに行った警察署で問わず語りに話したら、警察官が「がんで認知症だと施設に入れないなんて、そんなおかしなことはない。何のための施設だ」と、福祉事務所にあたってくれた。それが奏功したのかどうか。別の特養から連絡があり、入所が決まった。ただ、「通院にはご家族が付き添ってほしい」と言われた。橋本さんは今、タクシーを使い、隔週で夫の通院に付き添う。悩みは尽きない。特養からは「尿道カテーテルを外せないか」と相談される。夫が外しかねないが、特養は拘束しない方針だからだ。病院で「外せない」と言われ、橋本さんは特養に伝えた。「どうぞ、どうぞ縛ってください。私は文句を言いません」橋本さんは言う。「こんなことがいつまで続くんでしょうか。施設費と医療費とタクシー代で貯金は底をつきました。認知症でがんでも、落ち着いて治療と介護を受けられる先はないのでしょうか」2010.6.3 産経新聞からの引用記事6月3日の産経新聞の引用記事です。全文はizaをご覧下さい。記事で紹介されている行き場のない高齢者の現状は救急隊もよく目の当たりにしています。こういった問題が根底にあるのが大きな要因になっていると思うのですが、搬送先医療機関を選定する上で苦慮する要因として「高齢者」、「認知症」があります。さらに身寄りのない高齢者、さらにその方が認知症となると選定はいつもほぼ難航します…。以前出会った一人暮らしのお年寄りは生活保護を需給している方でした。町の福祉事務所の担当者がもう一人暮らしは難しい状況だからと様々な機関に受け入れを打診していましたが、腰椎圧迫骨折があるため介護施設からは治療が完了していない方は受け入れられないと言われ、医療機関からは入院し治療しなくてはならないものではないからと言われ、結局、一人暮らしを続けているのでした。「ラーメンを作ってくれないかしら」と言うタイトルで当サイトでも紹介します。救急医療機関の受け入れの問題が「受け入れ拒否」だとか「たらい回し」などと言う言葉でマスメディアをにぎわせていますが、似たような話は介護の世界でも起こっているようですね…。この問題も様々な方面に渡り、またその根が相当に深そうです。人類史上類を見ない高齢化社会を迎えようとしている日本、これからますます行き先のないお年寄りは溢れていくこととなっていくと思います。私たち救急隊もこの手の問題に触れる機会が増えてきました。
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心肺蘇生:胸押し続けて 人工呼吸しなくても効果…京大2010.05.31 Monday
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心肺蘇生には人工呼吸より、とにかく胸を押し続けて−−。従来の救命措置の“常識”を覆す簡単な手法の普及に京都大の石見拓(いわみたく)助教(救急医学)らが取り組んでいる。「救命措置法の普及の壁を破る手法」として海外での評価も高く、今年秋には国際指針となる見込みという。事故などで心肺停止に陥った時、蘇生が1分遅れると救命率が約10%下がるとされる。日本救急医療財団は一般の人向けに、人工呼吸と、胸部を一定のリズムで圧迫する心臓マッサージとを組み合わせた心肺蘇生法のガイドラインを策定しているが、口と口をつける人工呼吸への抵抗が根強く、普及は頭打ちになっていた。石見助教らは、病院外で心停止した大阪府の18歳以上の男女約4900人の1年後の状態を、心臓マッサージによる胸部圧迫だけと、人工呼吸を併用した場合とに分けて調べた。その結果、胸部圧迫だけでも4.3%が脳機能を回復しており、人工呼吸を併用した場合の4.1%と差がなかった。胸部を押すことで脳にも血液が送られたとみられる。この成果を受け、石見助教はNPO法人「大阪ライフサポート協会」(大阪市)とともに胸部圧迫の訓練キットを開発、09年から講習会を各地で実施。6月20日には大阪市東淀川区でも開く。心肺蘇生法の国際指針に影響力を持つ米心臓協会もこの結果に注目。既に米国内では心肺停止した大人には、胸部圧迫のみの蘇生法を指導しており、秋に公表予定の新国際指針でもこの蘇生法が採用される見通しだ。日本救急医療財団の島崎修次理事長(救急医療)は「人工呼吸は心肺蘇生法普及の壁となっていた。いずれ日本のガイドラインも変更されるだろう」と話す。2010.5.30 毎日新聞からの引用記事ハンズオンリーCPRの薦めの記事ですね。私も住民の方々に心肺蘇生法を教える場所が多々ありますが、見ず知らずの人にマウストゥマウスができるかと問えばほとんどの方が躊躇う、無理だと答えます。心肺停止状態の傷病者の下に駆けつける際、バイスタンダーが心肺蘇生法を実施していることはまだまだ稀なことです。心肺蘇生法は難しいことではなくとてもシンプルで難しいことはない、やってもらうことが最も大切なのではと感じています。実際、私の消防本部では出場途上の通報者への口頭指導ではハンズオンリーCPRを実施してもらうようにしています。近い将来、バイスタンダーCPRの指導にマウストゥマウスはなくなりそうですね。
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帰ってきた常習者2010.05.27 Thursday
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奥さんの誕生日は忘れてしまっても…で紹介させてもらった大常習者のAさん、酒を飲み気持ちが悪いと救急車で医療機関に行っては帰ってきてまた酒を飲む、そしてまた救急要請、そんな事を毎日毎日繰り返しているのでした。時にはオレは訴えないよで紹介したように仲間を殴り受傷させて私たちと関わる、この町の救急隊で彼を知らない者なのいないほどの大常習者です。そんなAさんのお話はこれでやっと完結編です。帰ってきた常習者と言うお話です。どう言う訳かピタリと救急要請をしなくなったAさん、彼に関わることなく2年近くもの月日が流れたのでした。散々関わり続けた私たち救急隊もAさんのことを忘れ、彼のことを知っている警察官もいなくなり、そしてまた受け入れ先の医療機関にもその悪名は忘れられていました。そんなある日、彼は帰ってきたのです…。この記事に対するみなさまからのコメントをお待ちしています。どういう訳か常習者と呼ばれる人はどこの消防署の管内にもいるのです。このお話が特殊なお話と思ったら大間違い、全国各地で起こっている大問題なのです。常習者に対する対策は各地消防本部で頭を抱えている根の深い問題でしょう。皆様の町ではどのように対応しているのでしょうか?それともどうすることもできず指をくわえざるを得ないのでしょうか?posted by: パラ吉 | 救急救命士たちのため息現場 | 23:09 | comments(4) | trackbacks(0) | はてなブックマークに登録
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救急隊に預けてサヨナラなんて…2010.04.24 Saturday
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この日も消防署に出場指令が鳴り響きました。要請先は救急指定医療機関、転院搬送の要請かと思ったら詳細不明の119番通報だと言う…?医療機関に搬送するのが救急隊の業務です、救急病院に今いる方をどこに運べと??要請先の病院に駆けつけてみると傷病者の女性の下には医師と看護師が付き添っているのでした。「何だ既に医師の管理下にあるんじゃないか」と思ったら、医師は「ああ、どうもそれではお願いします」と立ち去ろうとします。待って!tちょっと待って〜!!患者さんを救急隊に預けてサヨナラなんて…それはいくら何でも…この記事に対するみなさまのご意見ご感想をお待ちしています。救急隊のみなさんも同じような経験はありませんか?このような現場の際、みなさんはどのようなことを気をつけていますか?みなさんの消防本部はこのような対応をする医療機関に対して組織としてどのような対応をとっていますか?みなさまからのたくさんのコメントをお待ちしています。↓にほんブログ村ランキングサイトに参加中、クリックしてねJUGEMテーマ:仕事の悩みJUGEMテーマ:救急救命士posted by: パラ吉 | 救急隊員たちの現実 | 21:30 | comments(14) | trackbacks(0) | はてなブックマークに登録
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そんなのプライバシーじゃないだろ!2010.04.07 Wednesday
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緊急事態の現場に駆けつける救急隊、そこには様々な人間模様があり、プライバシーがあります。とこ ろであらためて考えてみるとプライバシーとはどのようなものを言うのでしょうか?数日前に救急車で運ばれたらしい友人の搬送先を教えてほしいと消防署を訪ねてきた方、プライバシーに関わる事だから簡単に教えることはできないと対応すると、そんなのはプライバシーじゃないだろ!と激怒されてしまいました…。プライバシーに関しての考え方は人それぞれです。これはプライバシーでこれはプライバシーではないと白黒つけられないたいへんグレーな部分もあります。みなさんはプライバシーについてはどのように考えられますか?プライバシーに関する問題に関してどのように対応すべきだと思いますか?この記事に対する皆様からのたくさんのコメントをお待ちしています。posted by: パラ吉 | 救急隊員たちの現実 | 10:31 | comments(10) | trackbacks(0) | はてなブックマークに登録
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<救急搬送>7病院で受け入れ拒否、三重県の78歳女性死亡2010.04.03 Saturday
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三重県伊賀市に住む女性(78)が今年3月、救急搬送を要請した県内外の7病院に「専門医の不在」や「処置多忙」を理由に受け入れを拒否され、2時間以上かかって到着した津市の病院で死亡していたことが3日、分かった。伊賀市消防本部によると、女性は1人暮らしで、3月19日午後5時20分ごろ、自宅の居間で血を吐いて倒れ、近所の住民が119番。約4分後に救急隊が到着した。隊員は、消化器系の疾患と判断。この日の救急患者の受け入れを担当する同市内の総合病院に受け入れを打診したが、専門医の不在を理由に断られた。さらに津市や同県鈴鹿市など周辺6病院にも打診したが受け入れられなかった。救急車が到着してから約70分後、現場から約50キロ離れた津市の病院が受け入れに応じ、約50分かけて搬送したが、病院に到着する直前に心肺停止状態となった。女性は翌日午前8時25分ごろ、出血性ショックのため死亡した。伊賀市と、隣接する同県名張市では、08年4月から両市内の3総合病院が日替わりで夜間や休日の2次救急患者を受け入れる輪番制を導入。しかし深刻な勤務医不足の状況が続いており、受け入れ不可能だったという。2010.4.3 毎日.jpからの引用記事亡くなられた女性のご冥福をお祈りいたします。またも受け入れ拒否と言うタイトルで記事が掲載されました。繰り返される受け入れ先がない問題ですが、私の町でも同じような現実があります。記事の内容からは消化管出血からの出血性ショックにより亡くなったとのことですが、「吐血、下血」は受け入れ先医療機関が決まらないキーワードとなっています。特に深夜になるとかなり厳しいです。当サイトでも下血し状態の悪い傷病者の受け入れ先がかなり決まらなかった話を紹介させていただいています。この時には他にも受け入れ先が決まらない要因があったのですが…。出血している方は本当に一気に容態が変わることがあるので私たちも気が気ではありません。受け入れ先が決まらないのは患者さんにはもちろんのこと、救急隊にとっても本当に辛いことであっただろうと思います。それにしても搬送先医療機関が50キロ先とは…もはや緊急車両の意義が問われる気がしてしまいます。どんなに急いでも50キロあれば迅速に搬送することなんてできません。
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3行為の実証研究実施へ―救急救命士の処置範囲拡大で2010.03.22 Monday
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厚生労働省の「救急救命士の業務のあり方等に関する検討会」は3月17日の会合で、同検討会の報告書を大筋でまとめた。報告書には、処置範囲拡大の検討対象になっていた「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」など3行為について、いずれも処置範囲に追加する方向で実証研究を実施し、有効性や必要性などを確認することが盛り込まれた。3行為はこのほか、「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」と「重症ぜんそく患者に対する吸入β刺激薬の使用」。「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」については、前回の会合で有効性・安全性に関するデータが乏しいとの指摘が相次ぎ、保留になっていたが、傷病者の救命率に大きくかかわるため、救急救命士が実施する必要性が高いと判断された。実証研究は、救急救命士による実施の有効性や必要性、実施の上で必要となる体制などを分析し、評価することが目的。厚生労働科学研究班をつくり、医療関係者と消防関係者が共同で行う。3行為はいずれも、報告書で「オンライン・メディカルコントロールの医師の具体的な指示の下で実施することが望ましい」とされており、実証研究はメディカルコントロール体制が十分に確保された複数の地域で、3行為すべてについて実施する。実施に当たっては、▽実施地域▽適応となる傷病者およびその確認方法▽救急救命士に対する教育内容―などを研究班を中心に検討する。厚労省の担当者は会合で、研究期間は1、2年程度になるイメージだと述べた。2010.3.17 医療介護CBニュースより引用この内容からいくと近い将来、救急救命士の特定行為のさらなる拡大がなされることになりそうです。現場にいる救命士としては、これまでどれも「できたら良かったのに」と思ったことのある処置です。私が個人的に思うに血糖値測定ができれば良いと思った現場が最も多いでしょうか。「糖尿病の既往症もあるし、まず低血糖だろうと思っても意識障害が著明で脳外科を外せない…」そんな現場にはけっこう出会います。心肺停止前の静脈路確保に関しては、輸液そのものが救命に直結するかどうかは確かに疑問点があるのかもしれませんが、心肺停止前に静脈路確保ができていたなら少しは違っているのかもしれないと感じる現場はありました。心肺停止前が解禁されれば、救急救命士が静脈路確保を実施する機会が増え、スキル向上にも繋がるかと思います。重症ぜんそく患者に対する吸入β刺激薬の使用に関しては私は現場で必要性を感じたことはほとんどないのですが、皆様はいかがでしょうか?
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酩酊者に対する正しい活動とは 事後検証編2010.03.14 Sunday
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酩酊した70代の男性Sさんをどうにか医療機関に搬送した救急隊でしたが…。Sさんは医療機関に付くと、やっぱり診察はいいとまた騒ぎ始めたのでした。それでも怪我をしているからと再度、説得を続ける救急隊でしたが、結局はSさんは診察を受けることなく迎えに来た奥さんがつれて帰ることとなりました。目の前にいる傷病者の最善を考え行動するのが救急隊の務め、奈良地裁の判決もあります。これはこれで救急隊としての正しい活動だと思ってはいるのですが…消防署に帰った私たちは心が痛む事実を知ることとなったのでした。果たして酩酊者に対する正しい活動とは?…この活動も間違ってはいないと思うのですが、それでもやっぱり心につっかえるものが残ります。この記事に対するみなさまからのコメントをお待ちしています。みなさんからの率直なご意見をお待ちしています。
パラメディック119>救急救命士たちの待機室
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